研究活動については、主に4つの領域に携わっています。
第1の研究領域は、平安時代末期に藤原師長が著した楽琵琶譜である『三五要録』、第2には同じく師長が著した楽箏譜である『仁智要録』、そして第3には奈良時代後期に成立したと考えられる国宝『五弦琵琶譜』の三種の絃楽器譜の解読研究です。
さらに、第4の研究領域としては、平安時代の内容を記した豊原利秋著の秘譜『鳳笙譜』の解読研究です。
演奏活動については、現行雅楽、古典雅楽を問わず雅楽横笛の三管(龍笛、高麗笛、神楽笛)、自由簧楽器である笙、そして絃楽器である楽琵琶、楽箏、和琴、そして五弦琵琶の演奏を主に行っています。
また、舞楽においては、現行雅楽を基礎とした平安朝左舞への取り組みを行っています。
指導活動としては、雅楽団体の平安楽舎において、平成21年に師範として雅楽指導を開始しました。
現在、同団体で指導しているのは、横笛(龍笛、高麗笛)、笙、楽琵琶、楽箏、催馬楽、朗詠ですが、他の2団体では、小学校・中学校で実施した「雅楽教室」において、演奏指導を行っています。
なお、レコーディング作品としては、長谷川景光のアルバムとなる、「嵯峨天皇の雅楽」、「平家物語の雅楽」、「枕草子の雅楽」、「わくらば」(fontecより全てリリース)の4作品で、楽琵琶、笙の演奏者として参加しています。
・平成19年12月 | 雅楽横笛を長谷川景光に師事。 |
・平成20年2月 | 楽琵琶を長谷川景光に師事。 |
・平成20年4月 | 楽箏を米澤茉莉佳に師事。 |
・平成21年4月 | 雅楽横笛を福岡三朗、加藤道信に師事。 |
・平成24年3月 | 楽箏を薗隆博に師事。 |
・平成24年4月 | 古楽譜解読研究を開始。 |
・平成24年12月 | 左舞を長谷川景光に師事。 |
・平成25年3月 | 左舞を薗隆博に師事。 |
・平成26年7月 | 笙を今西靖志に師事。 |
・平成31年3月 | 楽箏を副島昌俊に師事。 |
・令和元年9月 | 平安歌謡藤家流を長谷川景光に師事。 |