K A G E M I T S U
H a s e g a w a

   


2023.5.20

主な活動

 研究活動については、主に2つの領域に携わっています。
 第1の研究領域は、ライフワークとしている楽理研究です。独自の音階理論である「トーナリアの法則」に基づく「有調音階の奇数安定性と音楽進化に関する理論」(調性のある音階は奇数において安定性を有し、音楽進化と密接に関係するという理論。)を研究しています。

 第2の研究領域は、平安朝・中世の雅楽譜の解読、校訂です。現存する世界最古の笛譜である源博雅が著した『新撰楽譜』」(龍笛譜)、大神基政が著した『龍笛譜』、古代神楽笛譜、藤原師長が著した『三五要録』(楽琵琶譜)、『仁智要録』(楽箏譜)、豊原利秋が著した秘譜『鳳笙譜』、『掌中要録』(左舞譜)、そして源博雅を祖とする平安歌謡藤家流の『朗詠譜』『催馬楽笛譜』を主な研究対象としています。

 この2つの研究成果に基づき、その実践として演奏、作曲活動を行っています。
 演奏活動としては、平安朝雅楽の横笛、大篳篥、楽琵琶奏者として、また最古の国粋音楽である古代神楽の神楽笛奏者として、これまで2つのレコード会社から10作のCDアルバムをリリースすると共に公演を行ってきました。

 そして、平安時代中期に廃れてしまった源博雅の大篳篥奏法、平安時代末期の藤原師長の楽琵琶、楽箏奏法、平安時代末期から鎌倉時代初期の豊原利秋の笙奏法、、そして奈良時代からの伝承を記した陵王舞譜、および最古の左舞譜集に基づく演舞法を研究すると共に演奏演舞を行い、その指導・普及活動に取り組んでいます。

 また、平安時代初期に存在した嵯峨天皇、空海、最澄の三偉人の茶である淹茶道を発足し、さらに、平安時代の薫物文化を研究して平安朝香道を発足させるなど、平安朝文化の復古・普及活動を行いました。


略歴

・昭和49年10月 現代音楽研究所で柴田南雄氏に学ぶ
・平成元年3月 環境音楽研究で学位を取得
・平成3年4月 神奈川大学で講師に就任(10年間)
・平成8年4月 海地昭三氏に雅楽を師事
・平成8年10月 芝祐靖氏に雅楽横笛を師事
・平成11年11月 平安楽舎の前身を創設し楽長に就任
・平成14年3月 松井北斗氏に雅楽楽琵琶を師事
・平成16年11月 淹茶道を創設し初代宗師に就位
・平成17年3月 平安朝香道を創設し初代宗師に就位
・令和元年9月 平安歌謡藤家流を再興し宗師に就位


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